と、いうわけで心機一転、ネタが浮かばないときは書評でもかいてお茶を濁そうかと。で、最初の「読書」がいきなり
靖国問題というこってりなタイトルなわけですが、気にせず続けます。
筆者は哲学研究者ということもあって、本編は法律論や政治論というより観念論が多いです。彼の主張をおおざっぱにまとめてみると、
(1)靖国神社はかつて、愛する家族を亡くした人たちの悲しみを「当人は天皇のために英霊になったのだから」という喜びにすりかえるはたらきを果たした。
(2)A級戦犯問題ばかりにこだわると、満州事変以前の日本の侵略戦争の責任問題、天皇の戦争責任問題などを見過ごすことになる。
(3)政教分離を実現するために靖国神社を非宗教化しようとしても、現在の活動の形態からいって不可能であるし、もし可能だったとしても戦中、他宗教の信者に対し「神道は国の祭りであるから、宗派を問わず参拝すべきだ」と説いた国家神道の論理と似たものが見てとれる。
(4)「神社参拝は文化の問題」という反論があるが、靖国神社には軍人しか祀られておらず、そこには文化的というより、政治的な配慮が見える。
(5)あらたな国立追悼施設をつくったとしても、政治的に悪用される危険性をはらんでいるので、けっきょくの問題は政治にある。
というわけで、わりとガチガチの反靖国派です。完全に中立な著作なんてありえないし、逆にその観点からの論点はクリアにまとまってると思うので、その点は構わないんですが、けっきょくの結論が「憲法9条の堅持と非武装化が必要だ」ってファビョっちゃってるのがどうも。この人「自衛戦争」と「侵略戦争」をごっちゃにしてないかなあ。政治関係の話はまた疎いし、軽々しく話すのはタブーなので、これ以上は控えておきますが。自衛隊問題についてはもうちょっと勉強します。
オススメ度:( ゚ー゚) C (5段階評価)
…しっかしこのブログ的に、そうとう空気読めてないなこの書評。次回以降はもっとライトにしますね。。。